セミナーのリマインドメール、前日と当日どちらに送る?|他社247社の5,173通で調査

セミナーのリマインドを前日に送るか当日に送るか、毎回迷っている担当者向けです。247社から届いた集客メール5,173通の件名を数え、他社の送り方と空いている枠、件名の作り方をまとめました。
セミナーのリマインドメール、前日に送っていますか? それとも当日の朝でしょうか。
締切の日に、もう一押しするべきか。集客メールの予定を組むたびに、同じところで手が止まる方も多いのではないでしょうか。
調べると「前日と当日に送りましょう」という定番の答えは、すぐに見つかります。
ムジンも、その定番を疑わずに組んでいました。ただ、他社が本当にそう送っているのかは、数えたことがありませんでした。
そこで、BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、247社から約4か月のあいだに届いたセミナー集客メール5,173通の件名を、1通ずつ数えました。
この記事では、他社がリマインドをいつ・どんな件名で送っているかと、そこから見えた「空いている枠」、文面の作り方までを紹介します。

リマインドって、前日と当日に送るのが常識じゃないんですか?

247社の件名を数えると、たしかに多数派です。ただ、送り方にはもう少し差がありました。

差、ですか?

前日だけ、当日だけ、両方。それに、ほとんど誰も送っていない日もあります。
この記事の要旨
- 1
247社の6割強が、前日か当日にリマインドを送っています。
- 2
前日と当日の念押しは読み手の受信箱で重なるので、役割を分けて送ります。
- 3
「来週」と「最終日」の件名は各3%未満で、空いています。
他社はリマインドを何本送っている?

まず、世の中のリマインドがどれくらい送られているかを見ておきます。
以前の調査で、1か月に179社から届いたBtoBメルマガ2,447通のうち、483通を目で読んで目的ごとに分けました。
そのうちセミナーの初回の告知は180通、同じ企画を追いかけるリマインドは84通でした。
また、届いたメールを開催日とセミナーの題名で企画ごとに結びつけ、45企画の配信本数を数えました。

1企画あたりの配信は平均2.8本でした。半分あまりの企画が2本以上送り、4本以上の企画も24%あります。
▼BtoBメルマガ2,447通の調査全体は、こちらの記事で詳しく書いています。
BtoBメルマガ2,447通を全件調査|件名・配信時間・文字数・ボタンの実態
247社のうち157社が、前日か当日に送る
今回は期間を約4か月に広げて、セミナー集客メール5,173通の件名を数えました。
件名に「本日」「今日」か「明日」が入っていたメールは、1,080通でした。全体の20.9%です。
送っていた会社で数えると、247社のうち157社です。6割強の会社が、前日か当日に念押しを送っています。
集客メールの5通に1通は、前日か当日の念押しです。読み手の受信箱は、開催直前の案内でかなり混み合っています。

5,173通って、どれくらいの会社から届いたメールなんですか?

247社です。4か月分あるので、他社の送り方がかなりはっきり見えます。

なるほど。じゃあ、前日と当日はどっちが多いんですか?

ほぼ同じでした。そこが、この記事でいちばん意外だった点です。
前日と当日、他社はどっちに送る?

前日と当日に分けて、送っていた会社を数えました。

件名に「本日」「今日」が入ったメールは591通で、123社が送っていました。「明日」は502通で、121社です。
会社の数で見ると、ほぼ同じです。当日に寄っていると思っていたので、ここは意外でした。
87社は、両方に送っている
もう少し細かく見ると、前日と当日の両方に送っていた会社が87社ありました。
当日だけの会社は36社、前日だけの会社は34社です。前日か当日の片方に絞っている会社は、少数派です。
2,447通の調査でも、リマインド84通のうち件名に「本日」が入っていたのが42%、「明日」が32%でした。4分の3が、開催の前日か当日に集まっています。
当日の朝は、受信箱がいちばん混む
もう1つ、気にしておきたい数字があります。
2,447通の調査では、メルマガ全体の32%が朝8〜9時台に届いていました。1日の中で最も多い時間帯です。
当日の朝に送る念押しは、他社のリマインドと、ふだんのメルマガの両方と並ぶことになります。件名で「いつの話か」がすぐ分かる作りにしておかないと、埋もれやすくなります。
2本送るなら、役割を分ける
では、自社ではどう組めばいいのでしょうか。
ムジンがおすすめしたいのは、前日と当日で役割を分けることです。
前日は、申し込んだ人への参加の案内にします。視聴URLや開始時刻を届ける、必要な連絡です。当日の朝は、まだ申し込んでいない人への集客の念押しにします。
同じ中身を2日続けて送ると、読者には同じメールが2通届いたのと変わりません。役割を分ければ、どちらにも送る理由ができます。
前日は「案内」、当日の朝は「集客」と、役割を分けて送ります。
リマインドの件名、他社の作り方

では、他社はリマインドの件名をどう作っているのでしょうか。

8割が【】で日付を見せる
件名に「本日」か「明日」が入ったメール1,080通のうち、79.6%が【】を使っていました。それ以外の集客メールでは58.4%です。
「明日」の件名に絞ると、85.3%が【】つきでした。
読者は【】の中を見て「いつの話か」を判断しています。リマインドでは、ここに日付や時刻を入れるのが他社の定番です。
当日の件名は、半分が時刻を入れる
当日の件名591通のうち、51.6%が「13時」「13:00」のような時刻を入れていました。
前日の件名では26.9%、それ以外の集客メールでは3.6%です。当日になると、時刻を件名に出す会社が一気に増えます。
当日のメールは「今日の何時から、どこで見られるか」がそのまま行動につながります。時刻を件名に入れる理由は、ここにあります。
「途中参加」「見逃し」に触れる件名は1割未満
一方で、当日の件名で「途中参加」「見逃し」「アーカイブ」「録画」に触れていたのは8.1%でした。
当日の朝にメールを開いた人の中には、開始時刻に間に合わない人もいるはずです。途中からでも見られる、あとから録画で見られる、という一言は、他社がほとんど使っていない判断材料です。

前日と当日以外は、みんな送っていないんですか?

送る会社はぐっと減ります。件名に「来週」が入るのは2.1%でした。

少ないなら、送っても意味がないんじゃないですか?

逆の見方もできます。同じ言葉の件名が並ばない、空いている枠です。
「来週」と「最終日」は空いている

前日と当日以外のリマインドも、件名の言葉で数えました。

件名に「来週」「1週間前」が入っていたメールは111通で、全体の2.1%でした。送っていた会社は57社です。
「締切」「残席」「最終」「ラスト」などが入っていたメールは141通で、2.7%。送っていた会社は64社でした。
「本日」の11.4%と比べると、どちらも4分の1以下です。
中盤は、初報と違う切り口で
1週間前に送る中盤のメールは、送る会社自体が少ない枠です。
ただ、初報の件名を言い直すだけだと、読者には同じ企画の再送に見えます。ムジンなら、初報で出していない登壇企業や講演の中身を前に出します。
最終日は、まだ見ていない講演を見せる
録画の視聴期限や申込の締切に送る最終日のメールも、件名で並ぶ相手が少ない枠です。
ここで「本日締切」だけを叫ぶと、ほかの念押しと見分けがつきません。まだ見ていない講演の中身を件名に出すほうが、開く理由になると考えています。
他社が少ないからといって、効くとは限りません。どちらの枠も、自社で1回ずつ試してから続けるかどうかを決めましょう。

枠は分かりました。文面は毎回同じでいいですよね?

毎回変えます。ただ、変えるのは3か所だけで足ります。

3か所だけ? 全部書き直すのかと思っていました。

件名、プレビューテキスト、冒頭の1文です。架空のセミナーで並べてみます。
文面は「判断材料」を差し替える

では、リマインドの文面はどう変えればいいのか。
2,447通の調査では、他社のリマインドの本文は中央値1,100字でした。初回の告知は1,226字なので、少しだけ短い程度です。多くの会社は、告知の文面をほぼそのまま使い回しています。
ムジンは、同じ企画の中で件名の切り口を重ねない決まりにしています。同じ件名の言い換えを3回送っても、読者には同じメールが3通届いたのと変わらないからです。
初報がテーマの提示なら、1週間前は登壇企業と事例、当日は時刻と見どころ、というように変えます。
架空のセミナーで並べてみる
例として、ムジンの架空のセミナーで件名を並べました。
インサイドセールス4社が、事前収録の講演で商談化の実践を話す回です。開催は12月9日(水)13時、録画は12月11日(金)まで見られる設定にしました。
配信ごとに、送り先と件名の判断材料を変えています。

【】の中で日付や時刻を見せ、その後ろにメールごとに違う判断材料を置いているのが分かると思います。
▼セミナーの開催の頻度や共催の割合は、こちらの記事で詳しく書いています。
マーケティングセミナー・ウェビナー動向|業種・テーマ・共催の割合を毎月集計
当日の朝は、時刻と見どころ
当日の朝のメールは、次のように組みます。
- 件名は「【本日13時から】インサイドセールス4社の商談化の実践|途中参加・見逃し視聴あり」です。
- プレビューテキスト(受信一覧で件名の横に出る一文)には、件名にない4社目の事例を入れます。
- 冒頭の1文で「本日13時から配信します」と時刻をもう一度書き、途中参加も歓迎だと添えます。
- ボタンは「視聴ページを開く(無料)」とし、冒頭の段落の直後と最後に2回置きます。
- 中盤に4社の講演タイトルを開始時刻つきで並べ、最後に録画の視聴期限を1行添えます。
他社の当日件名の半分が入れている時刻に、1割未満しか使っていない「途中参加・見逃し視聴あり」を足しています。
開催概要とボタンの文言は、初報と同じで構いません。
最終日と、申込者向けの前日
最終日は、締切を前に出す書き方を避けます。
件名は「【本日17時まで】失注先から商談を作る、4社目の講演だけでも」です。冒頭は「録画は本日17時で公開を終了します」と事実だけにし、まだ見ていない講演の要約を3行で書きます。
「お急ぎください」「ラストチャンス」のような煽りは使いません。
申込者向けの前日は、集客ではなく参加の案内です。件名は「【明日13時】視聴URLのご案内|インサイドセールス4社の実践」にします。
冒頭に視聴URLを置き、開始時刻と講演の順番、カレンダー登録のリンクを添えます。
プレビューテキストは、件名にない1点を
プレビューテキストは、件名のすぐ横に出る2行目のようなものです。
リマインドの件名は、【】の日時でかなりの字数を使います。件名に入りきらなかった判断材料を1つだけ、ここに置きます。
件名の言い直しを入れると、同じことを2回読ませることになります。もったいないので避けましょう。
やってみる人のための手順

リマインドの並べ方を見直すときは、この順で進めてみてください。
- 初報を最優先で作り、企画ごとの配信予定に「前日」と「当日の朝」を入れます。
- 前日のメールは、申込者向けの参加案内にします。
- 当日の朝のメールは、まだ申し込んでいない人向けの集客にします。
- 当日の件名には、【】で時刻を入れ、途中参加や見逃し視聴の有無を添えます。
- 1週間前や最終日を送るなら、初報で出していない登壇企業や講演の中身を件名に出します。
- 同じ企画の中で、件名の切り口を重ねないようにします。
- 初報から変えるのは、件名・プレビューテキスト・冒頭の1文の3か所にします。
試すときの決め方
前日と当日、どちらを全員に送るかは、自社の配信で確かめるのがいちばん確実です。
そのときは、同じ企画のメールどうしで比べます。テーマの強い企画とそうでない企画を混ぜると、タイミングの差がテーマの差に隠れてしまいます。
変えるのは1回に1か所だけにします。送る日と件名を同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなるからです。
よくある質問
リマインドメールは何本送ればいいですか?
受信メールを企画ごとに数えると、1企画あたりの配信は平均2.8本で、4本以上送る企画も24%ありました。ムジンは、前日の参加案内と当日の朝の集客を1本ずつ、役割を分けて送るところから始めることをおすすめしています。1週間前や最終日は、自社で試して残すかを決める枠です。
前日と当日、どちらに送るべきですか?
他社はほぼ半々で、前日に送る会社が121社、当日に送る会社が123社でした。247社のうち87社は両方に送っています。2本送るなら、前日は申込者への案内、当日の朝はまだ申し込んでいない人への集客と、中身を分けてください。
リマインドの件名には何を入れますか?
【】で日付か時刻を入れ、その後ろにメールごとの判断材料を置きます。他社の当日件名は51.6%が時刻を入れていました。途中参加や見逃し視聴に触れる件名は8.1%しかないので、ここを添えると他社と並んでも見分けがつきます。
まとめ
今回いちばんの発見は、他社が前日と当日にほぼ同じ数のリマインドを送っていたことです。87社は両方に送っていて、開催直前の受信箱は同じような念押しで混み合っていました。
要点をまとめます。
- 247社の6割強が、前日か当日にリマインドを送っています。
- 前日と当日に2本送るなら、前日は申込者への案内、当日の朝はまだ申し込んでいない人への集客に分けます。
- 当日の件名には時刻と「途中参加・見逃し視聴」を。「来週」「最終日」は他社が少ない枠なので、試す価値があります。
まずは次のセミナーで、前日のメールを申込者向けの参加案内に切り替えてみてください。当日の朝のメールには、件名に時刻と見逃し視聴の一言を足します。変えるのは2本だけなので、気軽に試せるはずです。
ムジンの動画共催セミナーでは、各社25分の講演を事前に収録してつなぎ、オンラインで配信します。告知から当日までの集客メールの並べ方と文面づくりも、この記事の調査をもとに一緒に設計しています。
調査の方法
- セミナー1企画あたりの配信本数は、2026年8月20日〜10月20日に開催されたセミナーと受信メールを、送り主の会社と題名で結びつけた45企画で数えました。件名に題名がそのまま入っていたメールを同じ企画の配信としています。
- 件名の集計は、BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、2026年7月6日から10月26日までに296社から届いたBtoBメルマガ9,155通のうち、セミナー集客のメール5,173通(247社)を対象にしました。
- 前日・当日・来週・最終日などは、件名に入っている言葉で分けました。「明日から使える」のように開催日を指さない「明日」は除いています。
- リマインドの本数・本文の文字数・配信時刻は、2026年8月22日から9月22日までの1か月に届いた2,447通(179社)の調査から引いています。目的の分類は、そのうち483通を目で読んで行いました。
- 文面の例は、ムジンの架空のセミナーで作ったものです。
- 全体の傾向を見るための集計で、差出企業の社名や件名・本文の実物は掲載していません。
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