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メルマガの件名、4割が同じ型だった|他社480通を8つの型で数えた結果

セミナー集客メールの件名を、毎回なんとなく決めている担当者向けの記事です。他社144社の480通を8つの型に分け、受信箱で混んでいる書き方と空いている書き方、型の案の並べ方まで分かります。

セミナーの告知メールを作るとき、いちばん時間がかかるのは件名ではないでしょうか。

テーマをそのまま書くか、問いかけにするか、成果の数字を入れるか。ムジンでも、ここで毎回手が止まっていました。

書いては消して、結局いつもの書き方に戻る日もありました。

検索すると「件名の例30選」のような記事はたくさん見つかります。

ただ、ほかの会社が実際にどんな件名を送っているのか、全体像まではなかなか分かりません。

そこで、BtoBの各社から届いたセミナー集客メールを、件名で何を前に出しているかで8つの型に分け、1通ずつ数えました。

狐

件名って、結局センスじゃないんですか?

鳩

型に分けて数えると、みんなが同じ書き方に寄っているのが見えてきます。

狐

他社の件名の例を真似すれば、早いんじゃないですか?

鳩

真似した先が、いちばん混んでいる型かもしれません。

この記事の要旨

  1. 1

    他社の件名の4割は、テーマをそのまま書く型でした。

  2. 2

    企業名を出す件名や「〜の件」は、1割未満です。

  3. 3

    混んでいる型を避け、空いている型の案も並べて比べるのがおすすめです。

01

件名を8つの型に分けてみた

件名を前に出すもので仕分ける
件名を前に出すもので仕分ける

ムジンは、BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、各社から届くセミナー集客メールを毎週数えています。

この記事の中心は、8月から10月に144社から届いた480通です。

あわせて、4か月分(247社・5,173通)でも同じように数え、傾向が変わらないかを確かめました。

型とは、件名でいちばん前に出しているものの分類です。

1通には、いちばん目立つ1つの型だけを付けました(細かい判定方法は最後の「調査の方法」にまとめています)。例文はすべてムジンが作ったものです。

8つの型は次のとおりです。

件名の8つの型
件名の8つの型

型の名前は、書く前に「この件名は何で読ませるつもりか」を確かめるためのものです。

狐

480通も数えると、どの件名が効くかまで分かるんですか?

鳩

効き目は、自社の配信で比べて確かめるものです。

鳩

数えて分かるのは、どの型が混んでいて、どの型が空いているかです。

02

他社の4割はテーマ提示型

テーマをそのまま書く件名がいちばん多い
テーマをそのまま書く件名がいちばん多い

では、世の中のセミナー集客メールは、どの型で書かれているのでしょうか。

144社から届いた480通を型ごとに数えた結果が、次の図です。

他社の件名の41.7%はテーマ提示型
他社の件名の41.7%はテーマ提示型

いちばん多いのはテーマ提示型で、41.7%でした。

次が問いかけ型の19.2%です。この2つだけで、6割を超えます。

テーマ提示型は、144社のうち101社が使っていました。

4か月分の5,173通で数え直しても、テーマ提示型は46.1%です。

月ごとに見ても、7月48.7%、8月46.0%、9月45.4%、10月44.1%と、どの月も半分近くを占めていました。

受信一覧には、テーマを並べた件名が毎日届きます。

読み手には、どれも同じ「セミナーのお知らせ」に見えやすくなります。

もう1つ気になったのが問いかけ型です。

5,173通では、7月の14.7%、8月の14.4%から、9月と10月は19.1%まで増えていました。

問いかけ型の件名の割合(月別)
問いかけ型の件名の割合(月別)

問いかけ型も、混み始めている型と言えそうです。

03

多くの会社は同じ型に戻る

試しても、いつもの書き方に戻る
試しても、いつもの書き方に戻る

次に、会社ごとの癖を見てみました。

4か月で5通以上のセミナー集客メールを送っていた166社について、それぞれ「いちばん多く使った型」を調べたのが次の図です。

各社がいちばん多く使った件名の型
各社がいちばん多く使った件名の型

166社のうち122社が、テーマ提示型をいちばん多く使っていました。

7割を超える会社が、気づけばテーマ提示型に戻っています。

ムジン自身も、この数字には身に覚えがあります。

とはいえ、1つの型だけで書き続けている会社は6社しかありません。

ほとんどの会社は、ときどき別の型も試しています。それでも、軸足はテーマ提示型に置いたままです。

いろいろ試しているつもりでも、いちばん多いのは「いつもの書き方」でした。

テーマ提示型が悪い書き方だ、という話ではありません。

テーマが具体的で新しければ、それだけで読まれる件名になります。

ただ、毎回この型で書いていると、受信箱の中で自社のメールが他社と見分けにくくなります。

そこでムジンは、テーマ提示型で書く前に、ほかの型の案も1本書いて並べるようにしています。

狐

じゃあ、どの型に変えればいいんですか?

鳩

他社でまだ使われていない型から、候補を探すのがおすすめです。

鳩

使う会社が少ない型ほど、受信一覧でほかのメールと似にくくなります。

04

空いている型はどこにある?

企業名や連絡に見える型が空いている
企業名や連絡に見える型が空いている

ここからは、使っている会社が少ない型を「空いている型」と呼びます。受信一覧で、ほかのメールと似にくい型です。

もう一度、480通の内訳を、その型を使っていた会社の数と一緒に見てみます。

その型を使っていた会社の数
その型を使っていた会社の数

1割に届かない型が、5つありました。

  • 事例企業型は8.8%(42通)です。
  • 悩み代弁型は5.6%(27通)です。
  • 事務連絡型は5.4%(26通)です。
  • 実績数字型は4.6%(22通)です。
  • 常識転換型は4.4%(21通)です。

登壇企業名や事例企業名を出す事例企業型は、使っていた会社が144社のうち28社でした。

連絡に見える事務連絡型は、18社です。

ムジンがこの2つに注目しているのは、件名だけで受信一覧の中の見え方が変わるからです。

企業名が入ると、「誰の話か」が件名で分かります。読み手が「その会社のやり方なら聞いてみたい」と判断しやすくなる、とムジンは見ています。

「来週のセミナーの件」は、すでに関わりのある相手からの連絡のように読めます。案内文が並ぶ中では、形そのものが目に留まるかもしれません。

件名と本文の作りをそろえる

事務連絡型には、もう1つ面白い傾向がありました。

事務連絡型の26通のうち12通は、画像は入れても申込ボタンを置かない、連絡メールのような本文でした。全体ではこの作りは14.8%なので、3倍ほどの多さです。

バナー画像はあってもボタンを置かない本文の割合
バナー画像はあってもボタンを置かない本文の割合

連絡らしい件名の会社ほど、本文も連絡らしく組んでいました。

ちなみに480通全体では、バナー画像とボタン2回の本文が49.2%を占めていました。手紙のような文章だけの本文は5.4%です。

件名を空いている型に変えるなら、本文の作りも件名に合わせて見直してみませんか。開いた後の印象がずれにくくなります。

▼本文の型や配信の作法は、こちらの記事で詳しく書いています。

BtoBメルマガ2,447通を全件調査|件名・配信時間・文字数・ボタンの実態

狐

絵文字や文字数は、気にしなくていいんですか?

鳩

型を決めてから整える項目と考えてください。

鳩

先に型が決まると、残す言葉と削る言葉もはっきりします。

05

絵文字と長さは最後に整える

型の要素を残し、周りから削る
型の要素を残し、周りから削る

件名の絵文字は、BtoBではほとんど使われていません。

BtoBメルマガ2,447通の調査でも、件名に絵文字があったのは2.0%でした。

絵文字を足すかどうかは、型が決まってからでも遅くありません。入れる回と入れない回を、自社の配信で比べれば分かります。

長さは、型によって差がありました。

5,173通について、件名の長さの中央値(並べたときの真ん中の値)を型ごとに出しました。

件名の型ごとの件名の長さ(中央値)
件名の型ごとの件名の長さ(中央値)

事例企業型は47字、テーマ提示型は37字です。

企業名を入れる分、件名は10字ほど長くなります。

事例企業型なら、企業名を削ると型そのものが消えてしまいます。

削るなら、「無料」「オンライン開催」のような案内の言葉か、テーマの説明からにします。

06

件名を決める6つの手順

上から順に確かめて決める
上から順に確かめて決める

ここまでの結果を、件名を決める手順にまとめました。迷ったら、上から順に確かめてみてください。

  1. 登壇企業名や事例企業名を出せるか、最初に確かめる。出せるなら事例企業型の案を書く(例:「〇〇株式会社様登壇|営業とマーケの数字をそろえた1年」)
  2. すでに案内した企画のリマインドは、事務連絡型の案も書く(例:「明日開催のウェビナーの件」「先日ご案内したセミナーについて」)
  3. テーマ提示型にする前に、空いている型の案を1本書いて並べる
  4. 問いかけ型は続けて使わない。使うなら、答えが気になる具体的な問いにする(例:「展示会の名刺、何枚が商談になっていますか?」)
  5. 件名の型に合わせて、本文の作り(バナー、ボタン、文章の量)もそろえる
  6. 最後に、絵文字と長さを整える。削るのは型の要素以外から

自社で件名を比べるときのコツ

空いている型が自社の読み手に効くかどうかは、自社の配信で比べて確かめます。そのときのコツを3つ挙げます。

1つ目は、月ごとの水準の違いをならすことです。同じ月に送ったメールの平均を100とした「指数」にすれば、時期の違う配信どうしでも比べられます。120なら、平均より2割よく押されたという意味です。

2つ目は、同じ配信リストに送ったメールどうしで比べることです。リストを混ぜると、件名ではなくリストの違いを見てしまいます。

3つ目は、型ごとに本数を数えることです。本数が少ない型の数字は、1本の当たり外れで大きく動きます。少ないうちは「参考」として扱うのが安全です。

▼何本送れば比べられるかは、こちらの記事で詳しく書いています。

メルマガのABテスト、何通送れば結果が出るか|必要な配信数の目安

07

よくある質問

メルマガの件名でいちばん多い型は何ですか?

テーマをそのまま示すテーマ提示型で、他社480通の41.7%を占めていました。4か月分の5,173通でも46.1%で、どの月も半分近くがこの型です。

件名に絵文字は入れたほうがいいですか?

BtoBメルマガの件名で絵文字を使っているのは2.0%です。入れるかどうかより先に件名の型を決め、絵文字は入れる回と入れない回を自社の配信で比べてください。

件名の型はどうやって比べればいいですか?

同じ月の平均を100とした指数で、同じ配信リストに送ったメールどうしを比べます。型ごとに本数を数え、本数が少ない型の数字は参考として扱ってください。

08

まとめ

今回いちばんの発見は、他社の件名の4割が、テーマをそのまま書く型だったことです。5通以上送っていた166社のうち122社が、この型をいちばん多く使っていました。

最後に、要点をもう一度だけ並べます。

  • 他社の件名の4割(480通の41.7%)は、テーマ提示型です。
  • 企業名を出す事例企業型と、「〜の件」の事務連絡型は、1割に届かない空いている型です。
  • 空いている型の案を並べ、自社の配信で比べて確かめます。

まずは次の1通だけ、テーマを書く前に「登壇企業名を前に出せないか」を考えてみてください。出せないときは、「〜の件」の案も1本並べてみると、比べる楽しみが増えますよ。

ムジンは、セミナー集客メールの文面作成から件名の型の比べ方、配信後の分析までを支援しています。自社の件名を型で見直したい方は、メール配信支援をご覧ください。

調査の方法

  • 主なデータは、BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、2026年8月6日〜10月30日に144社から届いたセミナー集客メール480通です。
  • 4か月分のデータは、2026年7月6日〜10月26日に247社から届いたセミナー集客メール5,173通です。会社ごとの集計は、このうち5通以上を送っていた166社で行いました。
  • 件名の型は、すべてのメールに同じ基準を当てて判定しました。判定の前に、「本日」「【来週開催】」「11/20」のような日付やタイミングの言葉は外しています。1通が複数の型に当てはまるときは、事務連絡型、実績数字型、事例企業型、常識転換型、網羅型、悩み代弁型、問いかけ型の順で先に当たった型にしています。
  • 件名の例は、すべてムジンが作った例文です。
  • 全体の傾向を見るための集計で、差出企業の社名や件名・本文の実物は掲載していません。

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