メルマガの配信頻度は月何通が普通か|受信2,700通を245社ごとに数えて検証

メルマガを月に何通送ればいいか迷っているBtoBのマーケティング担当者向けの記事です。受信2,700通を245社ごとに数えた頻度の分布と、セミナー1企画あたりの通数、高頻度の会社の送り方が分かります。
メルマガ、月に何通送っていますか?
「多すぎて嫌われないかな」「でも少ないと忘れられそう」。送信の予約をする前に、そんなふうに迷う方も多いのではないでしょうか。
ムジンもまさにそうでした。セミナー集客のメールを組んでいると、「この企画、もう1通送っても大丈夫かな」と毎回手が止まります。
はっきりした答えは、私たちも持っていませんでした。
調べると「週1回が目安」という一般論は出てきます。でも、各社が実際に何通送っているのかは、どこにも書かれていません。
そこで、数えてみました。BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、2026年10月の1か月に245社から届いたメルマガ2,700通を、会社ごとに1通ずつ数えています。あわせて、セミナー1つの企画に何通送られているかも数えました。

どれくらいの数を見たんですか?

245社から1か月に届いた2,700通を、1通ずつ数えました。

1か月分を数えると、各社がふだん送っている量が見えてきます。

なるほど。まず、何通が普通なのか教えてください。
この記事の要旨
- 1
メルマガの頻度は、1社あたり月6通が真ん中でした。
- 2
月22通以上送る35社が、受信量の半分を占めます。
- 3
セミナー1企画の配信は平均2.8本で、4本以上の企画が4分の1でした。
メルマガは月に何通が普通?

まずは素朴な問いからです。ほかの会社は、1か月に何通送っているのでしょうか。
次の図を見てください。10月に届いたメルマガを会社ごとに数え、通数の層に分けたものです。

真ん中の会社(中央値)は、月6通でした。週にすると1〜2回です。
平均は11.0通。ただ、これは毎日送る一部の会社が引き上げた数字です。
意外だったのは、分布の広さでした。月4通以下の会社が41.2%ある一方で、週2回以上(月9通以上)の会社も38.4%あります。平日毎日以上にあたる月22通以上の会社も、14.3%ありました。
週1回なら十分に丁寧な頻度だと、私たちは思っていました。
ところが受け取る側から見ると、週2回以上届く会社が4割近くあります。月1〜2通の会社は、受信箱で目にとまる機会がかなり少ない側に入ります。
もう1つ分かったのは、頻度を決めている会社は毎週欠かさず送っていることです。月5通以上届いた144社のうち、127社(88%)は10月5日から25日までの3週間すべてで配信がありました。
受信箱の半分は一部の会社のメール

次は、受け取る側が実際に目にする量で見てみます。会社の数で見たときとは、印象が大きく変わります。
次の図は、頻度の層ごとに、会社の数と届いたメールの数を上下に並べて比べたものです。

下の帯の赤い部分が、月22通以上送る35社です。この35社だけで1,342通、受信全体の49.7%でした。通数の多い上位10社だけでも、23.3%を占めています。
上位には、複数の会社のセミナーや記事をまとめて案内するポータルやメディアが入っていました。
事業会社が自社の話題だけで月20通を超えるのは、別の運用です。自社の頻度を考えるときに、こうした媒体型の送り手と比べる必要はありません。
平日には、1日平均で約117通のメルマガが届きます。その半分を、一部の会社が占めています。

そんなに混んでるなら、うちももっと送ったほうがいいんですか?

その前に、1つの企画に何通送っているかを見てみましょう。

セミナーの案内って、ふつうは1回きりじゃないんですか?

4本以上送る企画も、4分の1ほどありました。
セミナー1企画に何通送る?

BtoBメルマガの多くは、セミナーの案内です。では、1つの企画に何通送るのが普通なのでしょうか。
受信メールを開催日とセミナーの題名で企画ごとに結びつけました(45企画)。次の図を見てください。

1企画あたりの配信は平均2.8本でした。1本だけの企画が47%、2本以上が半分あまりで、4本以上送る企画も24%あります。
しかもリマインドの4分の3は、開催の前日か当日に届いていました。
▼受信メルマガの目的の内訳や件名の型は、こちらの記事で詳しく書いています。
BtoBメルマガ2,447通を全件調査|件名・配信時間・文字数・ボタンの実態
通数を増やすなら、件名の中身を毎回変える
1企画に4通送るなら、約2週間前、1週間前、前日、当日という配置が組みやすいです。
ただし、同じ件名で4回届くと、読み手には同じ案内の繰り返しに見えます。ムジンは、企画名を件名に出すのは1回にとどめ、残りは講演1本ずつの中身を件名にする送り方を勧めています。
同じ企画でも、毎回ちがう話題として届けば、別のメールとして読んでもらえます。
何通目で反応が落ちるかは、自社の数字で見る
ほかの会社の開封率は、届いたメールからは分かりません。4通目で反応が落ちるかどうかは、自社の配信の数字で確かめます。
おすすめは、自社の配信記録を企画ごとに並べることです。何通目かで、開封率と配信停止率を比べてみてください。
比べるときは、同じ月に送ったメールどうしにします。月によって開封率の水準が変わるので、季節の波に左右されにくくなります。

1日に2通も届く会社があるって、本当ですか?

10月は、245社のうち91社で、同じ日に2通以上届いた日がありました。

そんなに送って、迷惑メールに入らないんですか?

そこには、落とし穴もありました。
高頻度の会社はどう送っている?

同じ日に2通以上届くことは、珍しくありませんでした。次の図を見てください。

そうした日があった会社は91社(37.1%)です。月14通以上送る61社に限ると、57社が当てはまります。
セミナーの告知とリマインド、資料の案内を、目的ごとに別のメールとして出しているためです。高頻度の会社は、1日1通までという上限を置いていません。
頻度を上げるなら、迷惑メールの率も見る
ただし、落とし穴もあります。送る量を急に増やしたり、新しい差出人アドレスを使い始めたりすると、迷惑メールフォルダに振り分けられやすくなります。
迷惑メールフォルダに入ったメールは、ほとんど開かれません。別の調査では、迷惑メールに入った688通のうち、開かれたのは6通だけでした。
頻度を上げる前に、Google Postmaster Toolsで自社の迷惑メール率を見られるようにしておきます。上げたあとも、率が上がっていないかを週に1回確かめます。
頻度を上げるときは、迷惑メールフォルダに入っていないかも一緒に確かめます。
▼迷惑メールに入る原因と対策は、こちらの記事で詳しく書いています。
メルマガが迷惑メールに入る原因と対策|Gmailの送信者ガイドライン対応

結局、うちは月に何通にすればいいんですか?

週1回を下限に、まず毎週欠かさず届けることからです。

セミナーのときは、もっと増やしていいんですか?

件名の中身を変えて、自社の数字を見ながら足していきます。
頻度を決める5つの手順

ここまでの数字から、ムジンは次の順で頻度を決めることをおすすめしています。
- まず週1回、月4〜5通を下限にします。中央値の月6通より少ないと、他社のメールに埋もれやすくなります。
- セミナー集客なら、告知と直前の2通を基本にします。受信箱では、リマインドの4分の3が前日か当日に届いていました。
- 3通目以降を足すときは、件名に出す中身を毎回変えます。講演1本ずつ、登壇者ごとに切り出します。
- 同じ日に2通送るなら、目的の違うメールに限ります。告知、リマインド、資料の案内は別のメールとして扱います。
- 頻度を上げた月は、迷惑メールフォルダに入っていないかを確かめます。差出人アドレスを増やしたときは、特に注意します。
手順に入る前に、自社の今を確かめておくと話が早いです。次の4つは、手元の配信記録だけで確かめられます。
- 自社の月間配信通数を数え、月6通と比べます。
- 月ごとの配信日を並べ、1通も送っていない週がないかを見ます。
- 企画ごとの通数を一覧にし、何通目で開封率と配信停止率が動くかを見ます。
- 自分のGmailアドレスを配信先に入れ、迷惑メールフォルダに入っていないかを見ます。
よくある質問
BtoBメルマガは、月に何通送るのが一般的ですか?
月6通が真ん中です。2026年10月に届いた2,700通を差出元245社ごとに数えた中央値で、週1〜2回にあたります。ただし月4通以下の会社が41.2%、週2回以上の会社が38.4%と、分布は広めでした。
セミナー1企画には、何通送るのが一般的ですか?
届いたメールを企画ごとに結びつけた45企画では、1企画あたり平均2.8本で、4本以上送る企画が24%ありました。リマインドの4分の3は、開催の前日か当日に届いていました。それ以上送るなら、件名の中身を毎回変えて、同じ案内の繰り返しに見えないようにします。
週1回の配信では少ないですか?
週1回(月4〜5通)は、中央値の月6通よりやや少ない水準です。受信箱の半分は、月22通以上送る一部の会社のメールで埋まっています。まずは毎週欠かさず届けることが、埋もれないための最低限の条件です。
まとめ
今回いちばん意外だったのは、受信箱の偏りでした。会社数では14.3%しかいない高頻度の送り手が、届くメールの約半分を占めています。
週1回のメールは、その混雑の中で開くかどうかを決められています。
最後に、要点をもう一度だけ並べます。
- メルマガの頻度は、中央値で月6通、週1〜2回でした。
- 月22通以上送る35社が、受信量の49.7%を占めていました。
- セミナー1企画の配信は平均2.8本で、4本以上の企画が24%でした。
まずは、自社の先月の配信日をカレンダーに並べてみてください。空いている週が見つかれば、そこが最初に埋める1通です。
ムジンは、BtoB企業のメルマガについて、配信頻度や1企画あたりの通数の設計から、文面の作成、配信後の分析までを支援しています。自社の配信が多いのか少ないのかを知りたい方は、メルマガ運用支援のページからご相談ください。
調査の方法
- BtoBのマーケティング・営業支援の分野を中心に、2026年10月1日から31日に届いたメルマガ2,700通(差出元245社)を数えました。
- 差出元は送信元アドレスのドメインで数え、同じ会社のサブドメインは1社にまとめました。1スレッドを1通として数えています。
- セミナー1企画あたりの配信本数は、2026年8月20日〜10月20日に開催されたセミナーと受信メールを、送り主の会社と題名で結びつけた45企画で数えました。件名に題名がそのまま入っていたメールを同じ企画の配信としています。
- 全体の傾向を見るための集計で、差出企業の社名や件名・本文の実物は掲載していません。
インタビュー一覧へ戻る
